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時評[12]

ITは人類に幸福と便利を与えてくれるか

2000年代はITの時代であるという。
確かに現代を生きるにはITがなくては1日も過ごせないのは事実である。

「駅逓情報」第29号の時評においても触れたものであるが、本誌も、その波に乗ってI氏の特別の御努力によってホームページを開設した。現在は、それが積って100ページを超えるに至った。

その世話になったI氏には悪いが、私はこれまで活字化した本誌を会員に送ることによって、これを受取ったほとんどの皆さんは読み、かつ、理解してくれているものと思っていた。パソコンは、新しい物好きの単なる手慰み程度のものと思っていた。

ところが最近、若い人ばかりでなく、私と同年輩の人達からまで、「駅逓情報」をパソコンに入れてくれると助かるのだが、という声が2、3に止まらずある。

この申し入れに私の心が大分ぐらついている矢先、近所に会社を定年退職した御仁がいて、パソコンを勉強していると聞き、私は早速「駅逓情報」のアドレスを持参してホームページを利用してくれるように申し入れた。

ところがその後、音沙汰がないので聞いてみると、いくら手を尽くしても目的の画面が出てこないという。私とその方の二人で手を尽くしたが解決しない。それでI氏からアドレス入りのEメールを送ってもらいやっと決着した。

さてさて、文明の進歩というものは随分と不自由、不便なものであると、つくづく思い知らされた。

今日も私は、原稿用紙にボールペンという姿勢で原稿用紙の枠を埋める作業を続けている。

「駅逓情報」第33号(2003/7/10)掲載

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